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「株式会社まちづくり奈良」によるおひとり様・街あるきグラフィックマガジン/フリーペーパー「YOUKOSO(ようこそ)」。ならほるもんがディレクション・デザイン・企画・編集協力させて頂き、2015年11月末に発行されました。

自由奔放、とにかく自分たちが作りたい様に作ってきた「ならほるもん」が、まさかクライアントワークとして動いていくことになるとは・・
お声掛けしてくれた「株式会社まちづくり奈良」様のビビットな感性と行動力には脱帽です。

ならほるもんが手がけるからには、まずは内容として「巷でよく見かける系 」からは当然一線画す内容になっていなくてはいけません。しかしながら、まちづくり奈良発行の情報誌であるフリーペーパーですから、「街づくり」の観点からも、クライアントの観点からも、一般的な「ウケ」も果たさなければ、この企画は破綻してしまう。
そこが「ならほるもん」的には一番悩ましい所です。ただ自由ではないのだ。
まずは核となるキーワードを導く所から協議がはじまり、
「おひとり様」というコンセプトを導きました。

「おひとり様」という言葉を包括する要素として、まず起業・創業を目指して「株式会社まちづくり奈良」さん運営の施設『きらっ都なら』『NARAEGG』を利用されている、奈良で主に1人で向きあう時間を持つ人の目線に立っている点があります。
それから、奈良の神社仏閣、仏像が好きな方(仏像ガール)やならまちを代表とする小さな雑貨屋さんや町並みを楽しみたい少しサブカル路線にアンテナを張る、『潜在的に奈良でひとりで遊びたい』特に女性の方をターゲットに、街づくりと観光客の接点を繋ぎたい、という思いです。

他の近畿圏にくらべて、奈良は圧倒的に「ひとり」で遊びたいと思える場所だと常々感じていました。それは大阪のにぎやかさでもない、神戸の華やかさでもない、京都の艶やかさでもない、一見地味だが、だからこそその深みにハマった者にはたまらない、妙なる味わいを探究するに値する、おひとり様の聖地なんじゃないかと思うのです。

なるべく、これまでにない切り口。
まずこのコンセプトを作りだすことが、デザインの第一歩となりました。

つづく。
 

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ならほるもん「ななつぼし」と同時進行でぼちぼちと企画は進められました。